日本教育デザイン学会 ーJEDIー

教育は「サイロ・エフェクト」に陥っていないか?


次々と教育改革が打ち出されています。でも、なぜ英知を結集して打ち出されたであろう多くの教育改革が、当初の目的を達成することができず、成果を上げることができていないのでしょうか?

そんな疑問にヒントを与えてくれる情報が、下記のアドレスに掲載されています。

  なぜ、ウォークマンはネット時代に失敗したのか――サイロ・エフェクト

素晴らしい成果を出していた組織が分断化し、全体を見渡せなくなる視野狭窄(きょうさく)に陥り、失敗してしまう……元文化人類学者という経歴をもつジャーナリストが、さまざまな組織の「失敗の本質」に切り込んだ『サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠』。その著者であるフィナンシャル・タイムズ米国版の編集長、ジリアン・テット氏が来日し、早稲田大学ビジネススクールで講演を行った。

日本の教育は、明治維新以降、そして第二次世界大戦以降、日本の発展に大きく貢献してきたことは異論のないところです。
しかし、格差が拡大し、虐待で命を失う子どもが「またか?」という思いを抱くほどの頻度で報道され、幼稚園や保育園が迷惑施設になりつつあるという状況は、日本という国や教育の劣化を感じます。

「次の時代を育てる意志を失った社会」が、豊かな未来を築くことなどできないことは自明であるにもかかわらず、教育が一体感をなくし、教育が先見性を失い、ジュリアン・テッド氏が指摘しているように組織が分断化し、全体を見渡せなくなる視野狭窄に陥っているのではないでしょうか。

いまこそ、蛸壺的な狭く深いサイロから抜け出し、可能性に満ちた平原で新たな教育をデザインしなければならない時代が訪れています。
「部分最適」をいくら充実させ積み上げても、「希望に満ちた未来」は構築できないことを素直に認め、新たな視点で教育をデザインし構築していくことが求められています。

「サイロ・エフェクト」に陥らない教育を創造していかなければなりません。