平成19年は「特別支援教育元年」ともいわれ、すべての学校で特別支援教育の実施が開始された年です。それから11年が経ちました。多くの学校で特別支援教育への取組や、通級指導教室の充実など、制度の整備や意欲的な実践が展開されてきました。
しかし、市町村間や学校間の実践には大きな差があり、実践レベルや取組意識の差は拡大したままです。そして読売新聞は平成30年11月5の朝刊で、「「児童虐待 最悪37,113人」との見出しで今年上半期の児相通告件数が7年連続で増加したことを報じています。
すべての学校で特別支援教育への取組が進めらている一方で、児童生徒数の減少にも関わらず「児童虐待の通告件数」が7年間も増加し続けている現実を、私たちはどう受け止めたらいいのでしょうか。
さまざまな原因が考えられますが、特別支援教育の視点がずれていたり、対応のポイントが的を射ていないとしたら、その成果はおぼつかないものになってしまいます。
そこで、第75回イノベーティブ・セミナーでは、「インクルージョン再考―〈ほんとうのわたしを見つけて〉を生かした通常学級での実践―」というテーマで、立教大学教授大石幸二先生に講演をしていただきます。
大石先生からは、セミナーの実施に際して次のようなコメントをいただきました。
◆「第75回イノベーティブ・セミナー」の概要
・日時 平成30年11月22日(木)午後7時開始(受付:午後6時30分~)
・会場 深谷市南公民館
・内容 「インクルージョン再考」
~<ほんとうのわたしを見つけて>を生かした通常学級での実践~
講師 立教大学教授 大石幸二 先生