日本教育デザイン学会 ーJEDIー

「これまでの教育改革」と「これからの教育改革」-①-


昨年11月、「次期学習指導要領の改訂」が、中央教育審議会に諮問され、そのための部会が設置されました。

いよいよ、学習指導要領の改訂作業が始まりました。

教育改革が必要なことは論を待ちませんが、「次代に夢と希望が抱けるような改訂」でなければ、その目的を達成することはできません。改革の背景にある考え方等についてしっかりと確認し、未来を他に委ねることのないようにしなければ、本当の教育改革は実現できないように思います。「本質を見抜く目」を持つことが、今後ますます重要になってくる時代が始まっています。

さて、国の第二期教育振興基本計画では、「我が国を取り巻く危機的状況」として以下の六つをあげています。

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ここで示されている六つの危機は、どれをとっても容易に解決できるようなレベルの危機ではありません。特に、先日発生した川崎市での中1生徒の殺人事件等からは、4番目に示されている「個々人の孤立化」「規範意識の低下」が極めて深刻な状況になっていることを示しているのではないでしょうか。

残念ながら、私たちは「教育の前提が崩壊している」という事実を直視しなければならない極めて厳しい状況に陥っているのかもしれません。

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地域の教育力の低下、家庭の教育力の低下、学校教育の肥大化という状況はますます深刻な状況になっているのではないでしょうか。そして、その背景に「社会の変化」「価値観の変化」があります。

その状況を是認するとすれば、教育は何をしたらいいのでしょうか。

改めて「教育こそが最も投資効果のある分野である」との言葉の重みを認識し、状況がどんなに厳しくともしっかりと向き合あい、明日の教育に取り組まなければならないのではないでしょうか。