夢・希望を育む教育のデザイン (改 -JEDIー)

JEDIとは?

「日本教育デザイン学会」は、これまでの教育が多くの課題を抱えながらその解決に明確な答えを見いだせていない状況を解決することを目的として、平成21年5月に発足した「教師による教師のための学会」です。

 

日本教育デザイン学会(JEDI)は、義務教育の現場で子供たちの教育に直接携わっている教員を中心に、その趣旨に賛同いただいた大学の先生方のご支援を受け、多くの賛同者を得ながら、これまで活動を続けています。

現在の教育が抱えている多くの教育課題は、「これまで」という考え方を変えることなく、「これまで」の手法を強化し磨くことでは解決することはできません。
「日本教育デザイン学会」は、デザイン思考による教育改革・これからの教育を担う人財の育成を目的として活動している学会です。

東日本大震災、福島原発のメルトダウン、経済格差、異常気象など、すぐには解決できない課題が山積しています。
しかし、さまざまな今日的な課題を解決できるのは、未来を見据えた「教育」を展開することだけです。
未来の教育をどうデザインしていくのかが重要です。「教育」を変え、「教育」を充実させるポイントは、デザイン力です。

日本教育デザイン学会は、直接教育に携わっている教師を中心に「未来の教育」を想像し創造する学会です。

 教育の姿を描く作業を他に任せるのではなく、教育の最前で子ども達と共に教育に携わっている教師こそが主体となって考えなければならない時期が訪れています。

JEDIの活動をとおして、これからの教育を一緒に考えませんか?
どんな教育を展開するかは、私たち教師の未来志向の教育実践にかかっているのですから!


 JEDI会長メッセージ

子どもたちから、次のような質問をされたとき、私たちはどのように答えることができるのでしょうか?

  大人のみなさん。みなさんは私たち子どもに『どのような
  未来』を用意してくれているのですか?

この子どもたちからの問いかけに、確信を持ってCEO答えることのできる大人は、はたして何人いるのでしょうか。
時代が激しく変化しているとき、子どもたちの未来を思い描き、十年後、二十年後を想定しながら、私たち大人は日々の教育に取り組まなければなりません。
その時に重要なことは、教育の未来は、誰かによって準備されるものではないということです。子どもたちと共に生き、子どもたちの成長を心から願い、「人を教え育てる」ことを生業としている教師こそが、目の前で必死に生きている子どもたちのために、教育を創り出そうとしなければ、教育の未来は豊かにならないのです。喫緊の教育課題が山積し、その解決が容易ではない状況が続いているいまこそ、新しい視座を持って未来志向の教育をデザインしなければ、子どもたちの未来を豊かにすることはできません。
日本教育デザイン学会は、特別支援教育を視座の中心に置き、すべての子どもとその教育に携わる教師がともに学び育つことができる教育を実現したいとの願いを出発点として、教育の実践者である保幼小中学校の教師と、大学等の研究者が知を持ち寄り、「教育の未来」を新たにデザインしたいとの思いで活動している学会です。
私たちは、「特別支援教育という視点に立ち、想像力に満ちた教師こそが、『これからの教育』をデザインし創造できる」と考えています。
 左の写真は、俳優の高倉健さんが「あなたへ」という映画の台本に貼り付け撮影に臨んだことで有名になりました。世界中で紹介され、多くの報道機関が、東日本大震災直後の少年の姿から感動と勇気をもらったことを報道していました。
この写真が教えてくれているように、子どもたちは豊かな心と素晴らしい行動力を持っています。その力を真っ直ぐに伸ばし、未来を担うことのできる大人へと育てていくのは、私たち教師はもとより、大人が最も力を注がなければならない重要な仕事なのです。
日本教育デザイン学会では、子どもたちの教育に直接携わっている教師が抱いている「実感」を大切にしながら、研究者の知と教育実践を融合させ、未来の教育の創造に向かって活動を続けています。
教育実践と教育研究に一緒に取り組みませんか?

平成25年4月
                                         日本教育デザイン学会 会長 久 木 健 志