日本教育デザイン学会 ーJEDIー

一粒の種の神秘 -2- (教育の意味を問う)


一粒の小さな種。
地面に落下し、発芽の条件がそろうと
小さな芽を出します。

しかし、種を作った大きな木は、
芽を出し成長し始めた小さな木の世話をすることはありません。

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小さな一粒の種の中には、
成長のためのプログラムが予め組み込まれています。

そのプログラムは、環境によって起動され
その後の環境に影響されながらも、
大きな木へと成長していくのです。

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この「予めプログラムされている」ということを再認識し、
ここに「子育ての重要なヒント」が隠されていることに気づく必要があります。

「子ども達は、成長のためのプログラム」
予め持って生まれてきます。
それは、時期が来れば、歯が生え始め、
時期が来れば、言葉を発し始め、
時期が来れば、歩き始めることからも明らかです。

私たちは、「教育」というと大人の重要な仕事と考え、
「教えなければ」「育てなければ」という強い思いに駆られ過ぎているのではないでしょうか。自分が捕らわれている無意識の前提に気づき、
「子ども達は、成長・発達のための力を持って生まれてきている」ということに、もっと関心を払うべきではないでしょうか。

そして、そのためには「環境を整える」ことが不可欠であることに意を配らなければならないことを自覚すべきです。

適切な環境さえあれば、子ども達は自ら育つ力を発揮し始めるのですから。