夢・希望を育む教育のデザイン (改 -JEDIー)

アクティブ・ラーニング-2- 本質?


◆本当の課題は何か?

PISA2015の結果が公表され、日本の順位が向上したことが大きく報道されましたが、その一方で、不登校児童生徒数は増加に転じ、小学校での暴力行為が激増しています。また、日本の子供たちの「自己肯定感」「自尊感情」の低さは改善されないままです。

PISAの成績が上がったことに異を唱えることはありませんが、さまざまな課題を抱え苦しんでいる子供たちが増えていることにこれまで以上の関心を向け、改善すべき第一課題に掲げなければ、日本の教育の未来は危ういのではないでしょうか。
私たちは、自分に都合の良い教育の一面にばかり目を向けるのではなく、教育が抱えている「本当の課題」に真正面から向き合う覚悟を持たなければ、未来の教育を語りその実現に携わる資格はないように思います。

それは「教」に偏りすぎたこれまでの教育を見直し、「教」と「育」のバランスの取れた教育へとマインドを転換することが求められているということでもあります。

次回は「人口減の時代の教育」について考えてみたいと思います。