夢・希望を育む教育のデザイン (改 -JEDIー)

「未来志向の教育デザイン」への書評

2013年4月 8日週刊「教育情報」201年4月8日号に、「未来志向の教育デザイン」に対する書評が掲載されました。
 (書評担当者:国立特別支援教育総合研究所上席総括研究員・柘植雅義先生)

  

[書評内容]
 現代の教育が抱える問題は多いし難しい。しかし特別支援教育という視点に立ち、想像力に満ちた教師こそが、これからの教育を創造できると、という。そんな思いで、書かれたのが本書である。
 著者は、小学校と中学校の校長2名、学校福祉相談員1名、それに、心理学専攻の大学教授1名の4名である。
 全国各地で、特別支援教育がうまく理解され、充実した取り組みがなされている学校が多くなってきたが、まだそうでない学校もあるとすると、本書は、まさに後者の学校の教師や校長に読まれるべきものかもしれない。
 学校教育が抱える種々の困難に立ち向かい、解決していくには、特別支援教育の理念や基本的な考え、そして、さまざまな手法や仕掛け(システム)が非常に役立つという。前者の学校では、校長をはじめ、多くの教師が、そのように感じていることだろう。
 第2章では、特別支援教育が、学校の中で生かされる事柄が具体的に紹介され、開設されていく。
 次の章では、教室の中の話題に絞り込んでいき、授業の改善に特別支援教育の視点を盛り込んでいくことの意義と手法がやはり具体的に紹介されていく。そして、必要に応じて、外部の専門家から学校コンサルテーションを受けることの良さとその方法、と続く。
 最終章では、学校で子どもと教師がもっともっと輝くために何をしたらよいかが語られ、提案がなされていく。
 何やら、とても勇気を与えられ、よし、子どもたちのために、もっと良い学級経営をしていくぞ、と奮い立たされるような書だ。

※上記の赤字の部分に、著者の方が勇気づけられた書評でした。感謝です!