日本教育デザイン学会 ーJEDIー

第2期教育振興計画?

読まれない『第2期教育振興基本計画』 -危機感の共有?-

 今年4月25日、中央教育審議会より「第2期教育振興基本計画について」(答申)が出され、その後6月に閣議決定されました。そして答申には、次のような衝撃的な文章が最初のページに記述されています。

審議の根底に流れ続けていたものは,何よりも我が国が置かれた現状に対する「危機感」である

この言葉を,私たち教育に携わる者は「極めて思い言葉」として受け止めることが重要です。
しかし、残念なことに、この答申や「第2期教育振興基本計画」が学校現場で話題になり、論議されることはほとんどありませんでした。
JEDIでは、学校という教育の最前線でまったく話題にのぼらないこの状況こそ、教育の深刻な危機ではないかと考えています。


答申では、
①少子高齢化の進展
②グローバル化の進展
③雇用環境の変容
④地域社会、家庭の変容
⑤格差の再生産・固定化
⑥地球規模の課題編対応

の6つの「危機」をあげ、それぞれが教育に及ぼし始めている危機について述べ、これからの我が国の教育の有るべき姿や生涯学習社会の構築について述べています。
いまの学校は、これらの危機がもたらす厳しい状況の直中にいるといっても過言ではないでしょう。多くの学校が、危機を何とか乗り越え、子どもたちのために教育に奮闘・努力していますが、その解決は容易ではありません。その原因の一つに、学校現場に、危機を俯瞰し、方向性を定め、対処療法的な教育改革ではなく、現場発の教育改革を推進しようとする視点が欠けていることがあげられます。

毎日の忙しさの中で、仕事に追われがちな日々だとは思いますが、ぜひ答申を手にとって一読してみて下さい。そこから、未来志向の教育をデザインする旅がはじまります。