日本教育デザイン学会 ーJEDIー

第62回 イノベーティブ・セミナーへのご参加ありがとうございました!

11月12日(木)に開催した「第62回イノベーティブ・セミナー」は、40名を超える皆様がご参加くださり、大学での特別支援教育に対する取組の様子をうかがいながら、義務教育である小中学校段階で特別支援教育の視点に立った教育をどのように推進していったら良いのかを考える機会となりました。
また、八戸市教育委員会の取り組みも紹介してくださり、「学力を上げる」ことを目標に特別支援教育を充実させているというお話はとても参考になりました。
お忙しい中ご講演くださった大石先生や、ご参加くださった皆様に改めてお礼申し上げます。

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セミナーでは、講師の大石先生が中心となり、立教大学が全学で特別支援教育の視点にたった学生支援の体制をどのように構築していったのかが紹介されました。特に、発達に課題を抱えた学生の修学支援に全学で取り組む様子のお話は大変に興味深く、大学の教授の方々の学生を思う真摯な姿勢にも学ぶ点が多くありました。

講話の中から、以下のようなことが心に残りました。
・校種を超えて「障害」を軸に話し合える時代が訪れている
・結果を評価するのではなく、「しようとしていること(行おうとしていたこと)」をくみ取り、そのことを確認し褒めることが重要(勇気づけへ!)
・何でも話し合える、「古き良き時代の学校」をまず取り戻し、その先に「最先端の教育」を創り出そうとすることが重要
・「活動をデザインする」ことで、賛同者を増やす
・「学力を上げる」ために特別支援教育に取り組み、子ども達が主体的に学ぶ仕掛け(ユニバーサルデザインの教育)を創ることでことで、子ども達の学びが主体的になる
・子ども達が主体的になると、教師の「子ども達を語る」時間が増える(好循環の始まり)
・これからの教育改革を成功させるためには、関係者全員が「当事者意識」を持つことが重要である

 

62kai2新学習指導要領の改訂に向けた取組が本格的に始まっているとき、子ども達の「困り観」に寄り添った実践から学ぶものは多かったように感じました。明日の教室、明日の授業が少しでも希望に満ちたものになるようたくさんのヒントをいただきました。

参加された方々からたくさんの感想をいただきました。その一部を紹介します。

感想A
大石先生のお話をお聞きし、心がとても温かくなりました。大学では発達障害の学生は切り捨てられるものと思ってましたが、大石先生と関われた学生はとても幸せだと思いました。
その子どもも「先生と出会えてよかった」と思える教師になりたいと思いました。

感想B
「同僚との連携の入り口は、尊敬・感謝・再発見・再理解」というところが心に響きました。
自分の置かれている立場でできる学力向上と特別支援教育を行っていこうと思いました。ありがとうございました。

感想C
八戸の学校の実践が印象的でした。教師が子ども達に寄り添い、一緒に努力していく姿勢がすばらしいと感じました。
イノベーティブ・セミナーで、平日の夜に学ばれる先生方の熱心さにも刺激を受けました。いつもありがとうございます。
指示とプロセスの評価の話も大きな学びとなりました。「~しようとしているんだね」という評価は、子ども達にとって効果的だと感じました。

多くの先生方の参加をいただき、盛会のうちに第62回イノベーティブ・セミナーが実施できたことに、事務局より感謝申し上げます。

次回は、平成28年1月20日(水)東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構 飯窪真也先生の講演を予定しております。是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。