日本教育デザイン学会 ーJEDIー

平成の時代から令和の時代へ

 もうすぐ(あと数時間)で元号が、「平成」から「令和」へ変わります。

 平成の時代は、幸いなことに戦争のない時代でした。しかしその一方で、平成の時代は多くの自然災害等に見舞われた時代でもありました。また、国際化や情報化の進展は私たちの想像を超える速さで現在も進展中であり、21世紀を生き抜く子供たちに「新たな資質・能力」が求められる時代となっています。

 現在、公立の学校は次々と発生するさまざまな教育課題(矢継ぎ早に打ち出される教育改革も含めて)に直面しています。十分な周知も実施のための準備もないままに打ち出されてくる教育改革に対応することに追われている状態が平成の時代でした。

 残念ながらその状況は、「令和の時代」を迎えようとしている今も続いています。それは、「これまでの教育(教育施策)が原因で起こっている教育課題の解決を、これまでの教育を改革することで解決しようとする矛盾の中にある教育行政」が続いているからです。
 しかし「光明」はあります。このような教育の実態であっても、何とか教育の凜と理想を維持できているのは、その解決に果敢に取り組んでいる先生方の努力によるところが大きいのです。

 「社会に開かれた教育課程」「カリキュラム・マネジメント」「主体的・対話的で深い学び」など、これからの教育を特徴付けるキーワードがたくさんありますが、それらのキーワードにどのような価値付けや意味付けをして「これからの教育」をデザインし、実現に向かっていくのかが問われています。

 それは、「明確で唯一の正解がないかもしれない時代」において、教育で未来の正解を求めようとする旅の始まりでもあります。

 「令和」に込められた思いを共有し、デザイン思考で一歩を踏み出していきましょう。