日本教育デザイン学会 ーJEDIー

京都大学 山極総長の式辞に学ぶ!


京都大学のホームページに、4月7日に行われた学部の入学式での式辞が掲載されています。

kyoudaihttp://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/president/speech/2015/150407_1.html

第26代山極壽一総長は、式辞の中で次のように述べています。その一部を紹介すると・・・

大学は、これまで皆さんが経験してきたような、既存の知識を蓄積し、正しい答えを見つける時間を競う場所ではありません。世界はまだ答えのない課題、複数の答えがある課題に満ちています。しかも、めまぐるしく動きを変える現代の社会では、過去に出された解決策が通用しなくなり、それを現代の条件や要請に合わせて再検討して、新しい答えを出さねばならないことも多くなっています。皆さんがこれから歩む道は、過去に人々が歩んできた道とは異なっているかもしれません。
しかし、新しい道を切り開くためには、先人たちの歩みをたどり、それを教訓として現在の課題を克服する想像力が必要です。

この山極総長の言葉は、大学生にだけではなく、初任者はもちろん、現役の先生方にとっても重要な言葉のような気がします。

現在の教育も、答えのない課題、答えが一義的に決まらない複雑な課題に直面しています。発達課題を抱え、特別な配慮が必要な児童生徒が増加傾向にあり、経済的に困窮している家庭も増えている状況は、まさに「既存の知識を蓄積し、正しい答えを見つける時間を競っている場合ではない」ことを示しています。

改めて、「人を育てるということは・・・?」という命題にもう一度正面から向き合い、その答えを探す旅に出なければならないのではないでしょうか。
過去の教育方法が通用しない時代が訪れようとしているとき、表面的な解決策を練るのではなく、根源的な解決策を模索する必要があると思います。まさに、義務教育の在り方が問われているのではないでしょうか。