日本教育デザイン学会 ーJEDIー

おもしろい時代の始まり? -①教育改革-


教育改革の論議が、いよいよ本質に迫りながら始まっていると感じることが増えてきました。

この投稿記事を書いている傍らで、テレビからは下村文部科学大臣が「高大接続改革」について説明している映像が流れています。
ようやく時代の変化に対応した教育へと転換しなければ手遅れになるとの危機感が改革の表面に出て論議されることが始まり、本気で政治が正面から取り組もうとしているかもしれないとの期待を抱かせてくれます。

でも、このような論議は、JEDIでは数年前から議論の俎上に載せ検討してきたことです。今日の教育改革の動きを俯瞰すると、ようやく本質に迫る論争ができる時代が訪れ、教育の大改革が本当に始まろうとしているとの思いが強くなります。

JEDIの関係者が大学関係者の支援を受けながら、いまから3年前(2013年)に発行した、「未来志向の教育デザイン -通常学級における特別支援教育の視点に立った学級経営-」(大石幸二編、久木健志他著)は、次のような文章から始まっています。

 「教育は、私たち子どもに、どのような未来を用意してくれているのですか?」との問いに確信を持って答えることのできる大人は、はたして何人いるのでしょうか。
 時代が激しく変化しているとき、子どもたちの未来を思い描き、十年後、二十年後を想定しながら、私たち教師は日々の教育に取り組まなければなりません。その時に重要なことは、教育の未来は、誰かによって準備されるものではないということです。子どもたちと共に生き、子どもたちの成長を心から願い、「人を教え育てる」ことを生業としている教師こそが、目の前で必死に生きている子どもたちのために、教育を創り出そうとしなければ、教育の未来は豊かにならないのです。喫緊の教育課題が山積し、その解決が容易ではない状況が続いているいまこそ、新しい視座を持って未来志向の教育をデザインしなければ、子どもたちの未来を豊かにすることはできません。

発言力の大きな人々、施策立案の中心にいる人々が与える影響は極めて大きいものがありますが、「権力」を裏付けとした教育改革の勢いの大きさに惑わされることなく、むしろその改革エネルギーと連携しながら、、時代の変革の流れを真正面から受け止め、教育改革の最前線に全力で取り組んでいる先生方が創り出す「現場発の教育改革」こそが、真の教育改革の実現に直結するのではないかと改めて思います。

大学改革、高校改革の遅れが現在の教育の混乱を招いていることを現在の教育改革論議は指摘しているように思います。
ある雑誌に、「アクティブラーニング」の導入は高等学校改革をターゲットにおいているという指摘を、義務教育を担う小中学校がどのように捉えるのかが問われているのではないでしょうか?